今井議員 反対討論 第70号監査委員選任について 平成22年3月17日

 監査委員選任に関し、反対討論を致します。

 永井議員の質疑もありましたが、わがトライアル信州は、人事案に対し、当然知事選任権を尊重する立場であり、
個人の政治的スタンスや資質を論ずるべきものではないことは、よく承知しております。

前県政時の人事案件の際には、今期当選してきた議員の皆様は、想像もつかないことと思いますが、人格も高潔で識見もあると思われる大学の学長や、
銀行の頭取り等は後援会に近いという理由で「ノー」を出されたり、また、市町村長を経験し、地域に一定の支持のある方が「公安委員」には不適格とされました。
では、「別の適任と思われる委員には」と、再度提案されると、それも理由なく「ノー」と否決。
それでは、多数派の皆様がお伺いをたてたかのような立派な首長・県議経験者を提案しましたが、それも否決となり、
大変ショックを受けたことが甦ってまいります。

 3年前の高見澤委員の県職を辞しての提案の際に申し上げましたが、県職員の常勤監査、代表監査に関しては、問題を投げかけてまいりました。
しかも、今回は「肩叩き」による任期途中であり、後任はまた、県の企画・立案・実行の中心となる総務部長の中途退職者によるものであり、
到底県民の納得いくものではありません。
 
 お二人とも、知事の後輩の東大卒でありますから、識見も高く、非の打ち所もありません。3年前私の質問に対し、
知事は「監査委員の職務は、知事の指揮監督に服さず、知事から独立した立場で、県関係機関における財務に関する事務の執行。
それから、経営にかかわる事業の管理。これが、法令に準拠して適正に行われているか。
効果的・合理的・能率的に行われているかということを監査するのが職務でございます」と、お答えになっておりますが、
今回の人事案は県民の皆様には「知事から独立した立場」とは、捉えられかねる、捉えられにくいと思います。
 
 また、監査委員の最大の仕事は、決算の監査であります。知事のもとで予算を組み立て、
その執行を行ってきた方が、一転して、「そのものの監査に当たる」ということに対し、県民の皆様には納得しがたいと思われます。

選任されようとしている方が適任であるか、そういう問題ではありません(それ以前の問題あって)。
県民視点から監査実施がなされるのか、疑問であります。以前(5年前)に公募の人事がうまくいかなかったことは、誠に遺憾であります。

 しかし、監査委員会事務局長に外部からの職員を配置するなど、県民にとって、オリンピック帳簿焼却問題等で、
県政に不信・不満を持つ県民にとって大変民主的なものと映りました。
今回また、地方制度調査会の答申にもOB職員をあてることの弊害が指摘をされている中でもあります。
「定められた手続きにのっとって行ったのだから、適切な事務執行である」との判断では、内容や効果に踏み込んでおらず、
住民監査請求等では通用しないのではないかと思います。
  事業仕分けが叫ばれる中、全国的にも県政のチェック機能を果たす監査委員の役割は大きく、このような流れは止めるべきであると思います。
また、副知事・秘書3名の県職員化等、全ての人事案がまったく問題なく、知事のご発声と同時に県議会が応援・支持に回るという流れも変えていってほしいと、
知事選「53万人対60万人」という僅差で勝敗のあった、半数近い県民の多くの声も、段々と大きくなりつつあります。
 
 どうか、今回この人事案に関しましては、このような流れを大きく止めて頂くと言う点でも、3年前は、「質疑」という形でありましたが、
県議会の賛成を受け、就任しましたからには、あと一年の任期を全うしていただきたく、今回の人事案には、「質疑」ではなく、「反対」とさせていただきます。
 議員各位のご賛同をお願い申し上げます。


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